知らぬ間に会社に迷惑を掛けている営業マンがいる
会社やお店で働く人は必ず値付けをしなければいけませんよね。商品を仕入れて、いくらで売るか?を決める行為です。
価格の決め方というのは、定価から何パーセント引きであったり、仕入価格に利益を乗せるやり方があります。
ただ基本的に、商売は利益を確保してなんぼの世界ですから、先輩や上司から「利益を20%(2割)確保しておいてくれ」などと指示があると思います。
例えば、100円の仕入れ価格で利益を20%確保する場合、どのような計算式で販売価格を決めますか?
もしあなたが、100×1.2と計算しているのであれば値付けの計算方法が間違っています。
あたなが、そのまま仕事をし続けていたら、会社がどんどん儲からなくなっていく可能性があります。

仕入れ価格に利益を乗せる計算方法
経験が浅い人がよくやってしまうミスが100×1.2=120円で利益額が20円としてしまう方法です。
利益率を計算する方法は、『利益率=利益 ÷ 販売価格 × 100』ですので、これに当てはめると20÷120×100=16.66%
利益率が16.66%ですので、20%(2割)確保できていないことが分ると思います。
それでは、正しい『仕入れ価格に利益を乗せる計算方法』を教えたいと思います。
仕入れ価格を0.8で割った値である125円で販売すれば利益をを20%(2割)確保することができます。利益率を計算すると25÷125×100=20%で、利益が確保できています。
これは、単純に仕入価格を基にして計算(原価を1.2倍)するか、販売価格を基にして計算(価格を0.8で割る)するかの違いですね。
なぜ、仕入価格を0.8で割るのかを考える
なぜ0.8で割るかというところですが、販売価格を100パーセントとした場合、仕入価格が80%(8割)で利益の価格が20%(2割)にしなければいけないからです。
ですので、仕入金額を8で割ることで販売価格の1割分の価格を算出し、その10割分が(10倍)が利益を20%(2割)確保できる販売価格ということになるのです。
ちょっと難しいかもしれませんが、なんとなくは理解できたのではないでしょうか?
もし分らない場合でも、1.2を単純に掛けるのではなく、10%(1割)利益確保ならなら0.9で割。20%(2割)なら0.8で割ることさえ覚えておけば何とかなると思います。
